内野 聖陽さんが大好きな方 ここで言葉をのせて一緒に楽しみませんか?

♪内野聖陽さんが大好きな方♪

919323
↓記事を投稿する前に、こちらをお読みくださいね♪
掲示板に参加する前に
↓メールアドレスは記入しないで投稿して下さいね(^_-)-☆
返信機能は使用しないでいただけるようにお願いします。
記事の表示はできるだけ、時系列と思っています。
名前
件名
メッセージ
メールアドレス
URL
文字色
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

(表示制限)

2020/01/18 (Sat) 18:51:42

この投稿は表示制限されています。
表示には管理者の承認が必要です。

三池映画「初恋」に胸ワクワク。続編です。 - 四季の樹

2020/01/18 (Sat) 14:20:18
*.ocn.ne.jp

なぜ私が内野さん演じる権藤さんと安部譲二さんが
結び付いたかと申しますと

相当昔の事でございますが、安部譲二さんがNHKのラジオ番組にご出演されました。

「塀の中の懲りない面々」がベストセラーになった頃です。

その番組の中で

色々な処から原稿の依頼が来るのはとても嬉しい事ですが
やっぱりそれで、時間に追われている様に感じて
「嫌だな」と思ってしまう事があるんですよ。

そんな時には、夜中の2時3時でも、思い切って
車を飛ばして府中の刑務所まで出掛けるんですよ。

それで暫く刑務所の周りを歩いてみるんですよ。
そうすると自然にやっぱり刑務所の中で過ごした時の事を
思い出すんですよ。

そうしたら、ちょっと位の不満があったとしても
贅沢言ったらいけないとの思いが、自然と湧いてくるんですよ。

そういった内容のお話をされていたと思います。

ですから自然と私の中で内野さん演じる権藤さんと
安部譲二さんが結びついて行きました。

これは私の、個人的な感想です。


三池映画「初恋」に胸ワクワクです。 - 四季の樹

2020/01/18 (Sat) 13:53:50
*.ocn.ne.jp

私が最初に、三池監督の「初恋」で内野さん演じる
権藤のお姿を拝見したのは、刑期を終えて娑婆に姿を現し
「バッチリ」決めたコート姿で佇む威厳と
近寄り難い風格を併せ持った。
三池監督がおっしゃった、まさしく冷凍保存された「ヤクザ」いえいえ「極道」と呼んだ方が相応しいお姿でございます。

「きのう何食べた」で、お正月にシロさんと一緒に
ご実家を訪問するにあたりケンジは、トレンチコートを
着用したのでありますが、何か着慣れていない
ちょっと残念なお姿でございました。

もちろんこの二つの役を演じた中のお方は
両方とも俳優内野聖陽さんでございます。

その2枚の写真を交互に思い浮かべる時の私は
本当に至福の時間を満喫しております。

私がその「カッコイイ」権藤さんのお姿を最初に拝見してから
さほど時間を経ずして「塀の中の懲りない面々」で
流行作家として注目された
安部譲二さんが、天国に旅立たれたのを
報道で知りました。

作家として大成された安部先生でございますが
元やくざでいらっしゃった方に対して
「天国に旅立たれた」と書くのも
何か「ヘン」である様な気がするのですが
現在の私には、安部譲二さんに相応しい
洒落た。エスプリの効いた。言葉は
どう頭を引っ掻き回しても、浮かんで来ませんでした。

内野さんは「初恋」で古風なヤクザを演じられましたが
安部譲二さんは、青山でライブハウス「ロブロイ」の
影のオーナーさんでございました。

「ロブロイ」の常連さんには
小松左京さん 星新一さん 五木寛之さん 筒井康隆さん
と言った錚々たる売れっ子の作家さんがいらしたそうです。

そしてその「ロブロイ」からプロのシンガーソングライター
として世に出たのが、矢野顕子さんです。

内野さんが映画「初恋」にヤクザ役としてご出演されると知った時に、まず思い浮かんだのが安部譲二さんでした。

ですが青山で時代の先端を行くライブハウスを経営されていた
安部譲二さんと、長い刑期をお勤めになられた
ある意味昔ながらのヤクザを地で行く 権藤
まったく正反対のタイプだったのかな?

とも思ったのですが、「ロブロイ」の片隅に
さりげなく置かれていたゴルフバッグの中には
刀や飛ぶ道具を忍ばせていたとの伝説が
あった様でございます。ある意味どんなに時代の先端に
身を置いていたとしても

最後の決着は、自分の度胸と腹の座り具合で
決着をつけるもんだとの矜持を、しっかりお持ち出逢ったのかも知れませんね。

シロさんとケンジの相合い傘。 - 四季の樹

2020/01/13 (Mon) 17:55:41
*.ocn.ne.jp

内野さんは、しっかりとした演技力のある俳優さんであるのは
周知の事実でありますが
まさか?まさか?

内野さん演じるケンジが
シロさんの洗濯した白いワイシャツを干すシーンで
お仕事がお忙しいシロさんの体調を気に掛けている
新妻の切なさ、そして一緒にご飯が食べられない寂しさ。

それを、あの肩幅の広い大きな背中で感じる時が来るとは
流石に私も、まったく思っておりませんでした。

「内野聖陽。恐ろしい子。」
との思いが、自然と私の中で溢れて来ました。

そんな寂しさをケンジは、シロさんが知ったら目を剥く様な
健康面を無視した超デラックスオムライスをつくります。

そしてケンジがそのオムライスを焼け食いしようとした
一歩手前でシロさんのご帰宅となり
本当に久しぶりのふたりのお食事会となりました。

その後余りのハードスケジュールで、シロさんがソファーで
睡魔に襲われ熟睡している時、ケンジは寝ているシロさんに
そっと近づき「キッス」をしようとします。

その時のケンジのドキドキ感が、観ている私の方にも伝わり
一瞬息を止めて、ケンジの所作を見守りました。

そしてケンジのその思いが叶う寸前で、シロさんがガバッと
飛び起き、明日午前中に提出しないといけない書類を
まとめないといけないといけないと言いながら
又法律事務所に戻る準備をします。
その姿を見守るアタフタ感が、本当に乙女でございました!

ケンジに風邪には気を付けろよとの
優しい言葉がけを忘れずに。

そして終わりに意味のある「ニンマリ」をします。
それは長く一緒に暮らしていて
此れからもずっとその暮らしが、続くであろうとの
予感がある間柄だからこそ、お互いの存在を空気の様に
感じられる時間を共に過ごしているからこそ
伝えられる「ニンマリ」なのではと、感じました。

乙女ケンジは「キッス」しようとした秘密がばれていた事に
チョット動揺して、法律事務所に帰るシロさん
を追いかけます。

その時のケンジの手にはしっかりとプレゼントした
なんとお値段3万円の傘が握られています。

その後シロさんが差し出した傘にケンジも入り
ずっと暖めていたケンジの密かな願い
シロさんとの相合い傘の夢が叶います。

ふたりのいい年をしたオッサンの相合い傘のシーンが
こんなにもほっこりとしたものに思われるのも
内野聖陽さんと西島秀俊さんのおふたりだからこそで
ございますよね(^^♪

親しい人に贈り物をする時にはある意味
その人の持っている価値観、贈る人に対しての思いの深さ
そしてこれまでどんな人生を歩んで来たかが
垣間見れる時でもあります。

私はそれを、シロさんに贈られたお誕生日のプレゼントに
感じました。
ケンジが送った高級傘、いえいえシロさんからすれば
逸品の傘。
そしてお母様から送られて来た、高級冬菇椎茸。
その二つのプレゼントには、ふたりのシロさんへの思いが
いっぱいでしたよね!

シロさんとケンジが雨の降っていない中での
相合い傘のシーンを観ながら、このドラマ
此れからもずっと続いていて欲しいな~ぁと思った
視聴者は、本当にたくさんいたとおもいます。

もちろんそれは、観る側だけでなく制作サイドのスタッフさんも同じ思いであったと信じておりますのよ(^^♪



お正月特別編 「きのう何食べた」 - 四季の樹

2020/01/05 (Sun) 16:40:37
*.ocn.ne.jp

元旦に「きのう何食べた」が放送予定との報道された時
まず思い浮かんだのは「モーニング」の表紙を飾った
ケンジとシロさんおふたりの着物姿での初詣のシーンです。
もしも本当にそれが内野聖陽さんと西島秀俊さんのお二人で
実写されたならば、どんなに素敵なんだろうと
胸キュンキュンでございました。

実際は初詣のシーンもお正月を題材にしたストーリーも
ございませんでしたが、やっぱり「きのう何食べた」の
特別編お正月に観れて本当に良かったと思える
ドラマでございました。

私は「きのう何食べた」は、広い意味で新しいタイプの
ホームドラマであるとの捉え方をしております。

昭和のお爺ちゃんお祖母ちゃんがいて
息子夫婦と子供達三世代が同居してと言った
お話ではありませんが
血の繋がりのある親子であるがゆえに、色々降りかかって来る厄介な事柄、そして肉親に対しての思いを正面切っての
描き方では無く、ほんのちょっとした心情の吐露の中で
さり気なくでも的確に、シロさんが思い浮かべているのが
とってもジーンと来ました。

そしていつも思うのですが、美佐子さん本当に
いい味出していますよね

あくまで隣人としての距離感を保ちながら
その時々にシロさんに的を得た状況把握をして
的確なアドバイスをして、シロさんの心を
ほんの少し軽くしてくれる存在です。

そう言ったほど良いご近所付き合いが出来る人がいるのは
やっぱり今では、奇跡に近い出会いであったと思われます。

でも、そんな出会いを実現させたのはお互い共鳴する処が
あったからで、人との出会いは偶然に見えるかも知れないけれども、ある意味出逢うべくして出逢ったものかも知れないと
思えるようになって来ました。

そして永らく私にとって大きな謎であったジルベール航君の
私生活をほんの少し垣間見ることが出来ました。

ジルベール君は、なんとデイトレーダーでしたのね。
でも2万円の利益が確定したら、今日のお仕事はお終い。
欲の無いお方ですね。

株の売買ですから、儲かる時もあれば瞬時にして大損をする時もある。
航君ってひょっとしたら半分「ニート君」なのでは?
との思いが浮かびました。

ま~小日向さんと航君がお互い依存す関係でも
当のお二人が幸せと感じるならば、よろしいじゃございませんか。
ゲイのカップルにも色々な形があるのを「昨日何食べた」で
学んだ様な気がしました。

そして今回はケンジと航君がふたりで過ごす
貴重なシーンがありました。
なんと中村屋でお買い物中に偶然出会います。

航君の大好物である「わさビーフ」を求めての
わざわざの一般大衆御用達の商店街にご降臨されました!

私はこれまで「わさビーフ」の存在を知りませんでした。
でも食べなくても、ポテトチップと山葵とビーフの風味が
ピッタシ合うのは想像出来ます。

「わさビーフ」は主に関東地方で流通している商品なのでしょうか?
ただ今真剣に通販でのお取り寄せを考えておりますのよ(^^♪



続きがある予定です(^^♪

年末の慌ただしい時にど~でも良い事ばかり綴っております。 - 四季の樹

2019/12/30 (Mon) 06:31:01
*.ocn.ne.jp

うっちーファンと致しますれば、ただ今とてもワクワクしている年末を過ごしております。
何と申しましても元旦に「きのう何食べた」のスペシャル版が
放送予定でございます。
残念ながら私の住まいます街には、TV東京系の中継局は
ございませんので、暫くはtverでの視聴となりまする~う。

 tverはお正月休みは関係無く、放送後しっかりパソコンにて
 視聴出来ると勝手に思っておりますが
 この認識まさか誤りではございませんよね(^^♪

もちろんこの認識が私の早合点であったと致しましても
5日にBSにて放送されますので、そこは鷹揚に構えておきましょう。

そしてお正月スペシャルには、シロさんの憧れの
女優さんとして、なんと宮沢りえさんがご登場でございます。

シロさんがドラマの中で、本当に「いい女優さん」になったと
感慨深く呟くのも、もっともな配役ですありますよね!
私も思わず「TV東京さん、攻めている~ぅ!」
と雄叫びをあげ、ジャンプしました。
気分的には50センチのジャンプをしたつもりですが
実際はその半分の、25センチ位の高さしか無かったと
思われます。トホホ。

「お正月スペシャル」のテーマは
誰のために時間とお金を使いたいか?
でございます。
人生の折り返し地点を過ぎた私に致しましても
此れからの大きな問いかけでございます。

お正月のほっこりドラマの中に、その様な誰もが抱えて
生きて行くべき「問いかけ」をしっかり描いておられる
よしながふみ先生、私ごときが申し上げるのも
ちょっと憚れるのですが、やっぱり「ただ者」では
ありませんよね。


ですが、ですがやっぱり私は内野さんのお仕事に関しては
ちょっと欲張り屋さんの処がある様で
もうそろそろ新しいお仕事の情報あれば良いのにと
密かに期待していましたのよ!

そうしたらwowowドラマ来年4月放送予定の「鉄の骨」に
ご出演の情報が飛び込んで参りました。

「鉄の骨」で共演するのはTBSの「親父の背中」にて
親子役でご一緒した神木隆之介が主人公の
建築会社の若手社員で、内野さんはその会社役員であります。

親父の背中を視聴した後。今度は内野さんと神木さんの
企業ドラマもので、上司と部下の関係で観れたらいいな~ぁと
思っておりましたので、それが実際に観られるなんて
超嬉しいです。

長らく首を長~くぅして待っておりました
映画「初恋」の上映館リストが発表されました。

「初恋」のホームページにおじゃましましたら、予告ビデオが
新しいバージョンになっておりました。
これが多分映画館で流れる予告編なのですよね?

三池監督独特の雰囲気満載の映画になる様で
今から胸が期待でいっぱいでございます。

ただ一か所生首ゴロリの、超グロテスクなシーンが
存在する様なので、そこがチョット心配の種でございます。

無事克服してリピーターとして、何度も映画館に通う事が
出来ますでしょうか。とにかく頑張ります!


「こころの時代」 サヘルローズさんの歩んだ道 - 四季の樹

2019/11/11 (Mon) 07:11:39
*.ocn.ne.jp

先週の土曜日NHK Eテレで放送された「こころの時代」に
女優さんやバラエティー番組で活躍しておられる
サヘルローズさんが、ご出演されていました。

TVで拝見するサヘルさんは、何時も明るく共演する皆さんとウイットに富んだやり取りを拝見するにあたり
サヘルさんは、とても聡明な方なのだと思っておりました。

イランの方なので、民間の企業から来日されたのでは無く
おそらく親御さんが、大使館でお仕事されておられるのか
又は、日本で言う大手商社で石油を関係のお仕事を
されている家庭の方なのでは?
そう推測しておりました。

ですがNHKの番組「グレーテルのかまど」にてサヘルさんの
思い出のお菓子が紹介された中で
サヘルさんは、4歳の幼子の時に村が爆撃で一瞬にして
廃墟となった村で、奇跡的にただ一人命ある状態で
発見された運命を背負われた方であるのを知りました。

それから時間が飛ぶのですが、孤児院にボランティアで訪問されていた若い女性の養女となり、来日されます。
なおその女性は、瓦礫の中に半ば埋もれていたサヘルさんを
見つけ出し、救出された方でした。

サヘルさんのお話では、養母となった女性はイランの名家の
ご出身で王族とも繋がりのある名門であるので
一族の皆さんは、孤児院育ちで身寄りのないサヘルさんを
養女にする事に激しく反対したそうです。

その時の事をサヘルさんは
日本に旅立つ前に養母は母親と電話で話をしました。
もしその時、母親がサヘルさんを養女とするのを
許したならば、養母は日本に行く決心はしなかったはずだ。

私の為に養母は祖国を捨てたのだ。
サヘルさんは、そう思ったそうであります。

そしてふたりは、サヘルさんのフィアンセの住む
ワンルームのマンションに身を寄せました。
ですがその場所は、サヘルさんにとって安らぎの居場所では
残念ながらありませんでした。

その時のことをサヘルさんは、この様に回想しておられます。

その頃の私は、孤児院から出たばかりなので
人としての躾けも何も身に付けて無かった。
孤児院では、一日に一回しか食事を与えられない時も
多かった。
こうなると食事のマナーなんて存在しなかった。

おそらく養母のフィアンセにしたら、サヘルさんの状態を
理解出来なかったのでしょう。
フィアンセとすれば、確りとマナーを身につけさせたい
との思いで厳しく躾けたのであろう
でもそれは、サヘルさんにとっては虐待でしか無かった。

結局サヘルさんと養母は、そのフィアンセの家を出て
公園で暮らす様になったそうです。

サヘルさんの養母は孤児院にボランティアとして訪れて
いた時は、テヘラン大学の学生でした。
そして順調に行けば、いずれ大学教授になる運命に
あった人。

もしかしたらその未来を奪ってしまったのかも知れないとの
思いはずっと心の片隅に持っていらしたみたいです。


サヘルさんは、私を傷つけた人もたくさんいたけれど
もっと多くの人達が、私達親子を助けてくれました。

サヘルさんが養母に言われた言葉です。

殴られても殴り返してはいけない
その悔しさを飲み込んで、大きな人間になりなさい。
そして後に殴った人が、あなたを殴った事を後悔する
人間になりなさい。


そんなサヘルさんを小学校では、校長先生が基礎から
日本語を教えてくれました。
古いランドセルを譲ってくれた先生がいた。
給食のおばさんは、住む場所を与えてくれた。
スーパーの店員さんは、紙袋いっぱいの食べ物を
渡してくれました。


もちろんサヘルさんにその様な小春日和の日々が続いた分けでは無く、中学校時代はいじめの嵐が吹き荒れたそうです。

サヘルさんが死のうと思い詰めていたある日帰宅したら
仕事時間の養母が待ってくれていました。

養母はサヘルさんの話を聞いた後
静かに、あなたひとりで死なせたりしない
一緒に死のうと語り掛けられた時
自分の弱さをさらけ出してもかまわないだと
気付いたそうです。

高校は園芸科のある学校に進学し、それから少しずつ
明るさを取り戻していきました。

それから芸能界でも活躍し暮らしにゆとりも出来
養母さんは、近所の土地を借りて薔薇を育てる日々を
愉しめる様になりました。

そんな穏やかな日々の中、養母さんが癌を患っているのが
見つかりました。

現代は二人にひとりが癌になる時代です。
癌を患う事が、とりわけ不幸であるとも言えない時代なのかも
知れません。
でも初めてそれを知らされた時は、とても大きな
衝撃だったはずですよね。

ですがこれまでの波乱万丈の道を、身構える事無く
淡々とある意味しなやかに乗り越えていらっしゃった
おふたりですので
必ずとご自分達のスタイルを見つけ出し
運命に逆らうのでは無く
それでいて単に流されてしまうのとは違って、ほんのちょっとした事に安らぎを見つけ出し

おふたりのスタイルである意味「癌」を人生の伴走者として
受け入れながら
軽やかにおふたりの歩調で此れからも
歩んで行かれるのを信じております。

始めは「養母」と記しておりましたが、途中から
やっぱり「養母さん」とお呼びした方がピッタリすると
思い、途中から「養母さん」と改めました。

「こころの時代」は内野さんの「スローな武士にしてくれ」の
BSでの再放送を観る予定で、つなぎに観ていた番組ですが
私にとても大きな問いかけをしてくれた「番組」と
なりました。

私が観た時間帯が再放送枠でしたので
今の処、此れから放送される予定は無いみたいです。

もし興味を持たれた方は、オンデマンド配信でご覧ください。

ですがぶっちゃけ、NHKの受信料をちゃんとお支払いしている身と致しましては、オンデマンド番組一本観る料金
高すぎるんでは無いんかいとの思いは、何時も持っておりますのよ(^^♪






「戯曲」の柔軟性と「硬派の肖像」は買いです。 - 四季の樹

2019/11/07 (Thu) 16:51:02
*.ocn.ne.jp

古沢良太さんが「幻蝶」の戯曲をお書きになった時
「戯曲は時間が経ても、また国の違いなんて関係無く
演じられるので、ある意味とても自由な表現なのだと
思っています。」
その様な内容のご発言をされていた記憶があります。

「幻蝶」の舞台は、共演された田中圭さんが
「おっさんずラブ」で大ブレイクした後
内野さんが田中圭さんを襲うと言う、ちょっとドッキリする
シーンがあり映像があるのなら、是非観たいとの声を
ツイッターにて多数お見受けしました。

ですが「幻蝶」は残念ながら「劇場中継」は
されておりませんでした。


「最貧前線」は、本当に多くの方々が劇場に足を
運んで下さいました。
ですが残念ながら台風の上陸に重なり
気象的なアクシデントに見舞われ、舞台を観に行けなかった
方々が、多数いらっしゃたと思われます。

ですから舞台をご覧になった人も、残念ながらご覧になられなかった方々も「劇場中継」を内心とても期待していらっしゃたと思われます。

ですが、舞台をご覧になった方々のブログやツイッターを
拝見しても、撮影隊のカメラが入ったとの情報は
残念ながら何処にもございませんでした。(T_T)

そんなこんなでちょっと意気消沈しておりましたら
NHKのホームページにて「最貧前線」の舞台の詳細な内容と
内野さんや脚本をお書きになった井上桂さん
長年徴用船について研究をされていた大内健三さんの
メッセージが紹介されており、「ニンマリ」でございます。

ですが、ですが、演出がNHKのディレクターであられる
一色隆司さんですので、当然NHKにて「劇場中継」されるものとの期待がとても大きくありましたので
やっぱり超残念です。


内野さんが「3.11」の思いを映画作品にた「家路」で
先祖代々受け継いだもの、今まで自分で築き上げたもの
すべてを、一瞬にして自然の猛威により奪われ茫然自失とした状態で、此れから成すべきものが見い出せないでいる
農家の長男の苦悩。

それを演じる事の難しさと格闘していた時の思いを
本当に読む側に解る様に本質を的確に語ってくださっています。

このメッセージは雑誌掲載時に読みましたが
この夏の様に想定外の災害が各地で来り返し発生した状況の
中で、改めて読ませて頂くと、「家路」で沢田総一を演じたという事は、「3.11」で喪われたものを背負って
演じられたのであろうとの思いに至りました。


そして「最貧前線」で船長さんを演じるに当たり
船出した徴用船の大多数の乗組員が、再び陸地を踏む事無く
海の藻屑と消えて行った
過酷な運命の絶望や慄きを咀嚼して、自分の体内に取りこんで
舞台の望まれたのでありましょう。


「最貧前線」は大きな時代の流れの中を
手漕ぎ舟でひたすら自分の手で櫓を漕いで行くしか無かった
無名の人達が「軍人」と「漁師」と言う
立場の異なる人たちと出会う事により
今までとは違う新しい視点を見出し、与えられた命の
尊さ大きさを改めて見つめ直す。

その過程で「軍人さん」と「漁師」の対立シーンの中で
「クスッ」を笑うシーンもあり彩りを添えていた気が致しました。

それを発信したのが東京では無く少し距離のある
水戸であるが、東京一極集中と言われている時代に
地道に活動されていたのが、新しい希望の様に
感じられました。

「硬派の肖像  ぶれない男31人の人生訓」で
語られているメッセージは含蓄のある言葉ばかりです。
ぶっちゃけそれで税込み1650円はとてもお買い得で
あると思います(^^♪


日本の地方の片隅にて「最貧前線」が、他の国でも
上演されます事を強く願っております。


現代の情報が溢れている中、自分が情報を選んで受け取っていると思っていても、実際は大きな目には見えない得体のしれない何者かに操られているだけなのかも知れません。

そんな時には座ったまんまで「あ~だ」「こ~だ」逡巡するのでは無く、兎に角外に出て身体を動かし、どんなに文明が発展したとしても、、私達が「生き物」である事から逃れられない。

まず一歩踏み出さなければ、前には進めない。
その当たり前の事から、新しいものが開ける
きっかけになるのかも知れません。



「命」これからも繋いで行きましょう。 - 四季の樹

2019/11/01 (Fri) 16:50:28
*.ocn.ne.jp

おそらく30年以上前になるのですが
NHKにて8月15日前後に「終戦」を題材にした番組の中に
「橋のない川」の作者住井すゑさんと野坂昭如さんおふたりの
対談番組が放送されました。

正直に申し上げますとその時の放送内容は
殆ど私の記憶の中に埋もれてしまっております。
ですが一つだけ、鮮明に記憶している事があります。

それは対談中に住井すゑさんが、小さな袋の中から取り出した
一枚の紙きれでした。
その紙には「日本は、無条件降伏した」と書かれていました。

そのビラがバラ撒かれたと同時に
隣組の顔役や警官が駆け付け
「そんなもの拾ったり読んだりしたら
留置場にぶち込まれるぞ!!!」と
大声で駆け付け、素早くビラを回収して行ったそうです。

そのビラの一枚が住井すゑさんの足元のごく近くに
舞い落ちたそうです。
その時住井さんは、ほとんど反射的に何か深い考えがあった訳ではなく、無意識に拾い上げ、袂の奥に隠したそうです。

そのビラを敗戦後数十年の歳月が流れてからご覧になった
野坂さんがどの様な感想をお話になったのかは
私の記憶の中には残っておりません。

ただその番組を一緒に見ていた母が
「私もそのビラがバラ撒かれたとこにおったんよ。
本当に直ぐに町内会の顔役の人らが駆け付けて来て
そんなモン、拾うて読んだりしたら大事になるぞ!
そう言って大声で喚きながら回収して行ったんよ。」
「あの時のビラ一枚拾って持っとったらよかったなぁ~。
戦争が終わる二日か三日前やったよ。」

別に私の母親は、戦争時や終戦の頃の耐乏生活を
意識的に子供に伝えようとした形跡は余りありませんでした。

比較的良く聞かされたのは、母の実家が空港の近くでしたので
戦争末期に、四国霊場 八十八か所の「大山寺」に
学童疎開した話です。

家から10キロ位しか離れていない場所でしたので
かなり牧歌的な暮らしであったみたいです。
もちろん真っ白のご飯とか、お菓子だとかの甘いものとは
無縁の暮らしだったのですが。

でも日曜日にはなったら、朝から大山寺の山門の前で
誰か来てくれるのをずっと待っていたそうです。

そして松山が空襲になった時に、防空壕に逃げ込んだのですが
その防空壕は、とっくに屋根が壊れた状態で
夜空が丸見えだった」そうです。

「爆薬が爆発して夜空一面真っ赤になったけど
怖いと言うより、綺麗やな~ぁと思いながら見とったんよ。」
それが10歳の少女であった母親の素直な感想でした。
そんなありふれた戦争時の回想を誰かに伝えるのも
ひょっとしたら命を繋ぐ小さな行いなのかも知れません。


そして次の日曜深夜にNHKBSのプレミアムステージで
石牟礼道子さんの「苦海浄土」が原作の「アニマの海」が
放送予定です。

演出は、栗山民也さんです。
「水俣」もある意味経済効率優先で駆け抜けて行った結果
引き起こしてしまった、「悲劇」です。

こちらも現代を生きる私たちが決して忘れてはいけない
「負の遺産」です。


そんな中首里城焼失のニュースが飛び込んで来ました。
沖縄は戦争末期から本当に多くの苦難が降りかかり
戦後日本で唯一アメリカ軍に占領され、その苦悩は
現在もつづいています。

首里城はそんな沖縄の人達の大きな心の
拠り所だったのですよね。

それなのに、変わり果てた姿を見た私は
残念ながら、かける言葉は何も思い浮かびません。


宮沢和史さんの東京弁で歌われた、宮沢さんのオリジナル
「島唄」はシングル化希望の多かったのですが
最初宮沢さんご自身は、シングルを発売する
意志は無かったみたいです。

でも当時参議議員喜納昌吉氏が

音楽において「魂」までコピーしたのならば
それはもうコピーでは無いんだ。

との言葉に背中を押された。そうです。

その様な暖かく広い心で、本質を見る力を
お持ちの沖縄の人達ですので
此れからも難しい局面に遭遇する事は多々有ると思いますが。

沖縄の皆さんの力で、首里城の再建はどんなに
時間がかかっても、きっと実現できると信じています。

なお宮沢和史さんは、「ハル」にご出演されていましたね。
内野さんとご一緒のシーンは御座いませんでしたけどね。


「最貧前線」の舞台に巡り合えて本当に幸運です! - 四季の樹

2019/10/22 (Tue) 07:42:11
*.ocn.ne.jp

「最貧前線」は、戦争末期に漁船を徴用船として
軍事活用していた事が原案となって語られたお話で
ございますので、もっと重苦しい空気が流れたストーリーに
なっているのだろうと予想していたのですが。

勿論根底にあるものは、とても絶望的な環境でしか
無いのですが
生粋の軍人さん達と漁師の小父さん達が同じ船に
乗り合わせる事により、色々予期せぬ事が引き起こされ
最初はその事にお互い戸惑いながらも
小さな漁船の上で起こるいざこざ、それらに出会う度に
ある意味相手の持ち味を理解して行く過程が
どことなく温かい流れで語られていた様な気がしました。

まず艇長さんの前で、内野船長さんをはじめ漁師の小父さん達が整列します。
と書きましたが、整列と言うよりもてんでんばらばらに
オジサン達が横一列に並んだと言った方が良い雰囲気でした。

今まで私が見て来ました、戦争末期のドラマでは、国民の間にも軍事教練が浸透しており、「キビキビ」行動するパターンが
多かった様に思いますが、実際の所漁師のオジサン的行動をするのが、そんなに珍しい事では無かったのかも知れません。

漁船で南の海に向かう任務について軍人さんサイドと
漁師のオジサン達の捉え方は、最初大きく隔たっていました。
魚の穴場を見つけてメモに書きとめ様ととする漁師の行動を
スパイ行為であると、厳しく糾弾する軍人さんサイド。

クジラを敵の潜水艦と見間違えた場面では
あっさりと、あれはクジラであると断言する漁師さん。

そんなやり取りを繰り返した上で、経験に裏打ちされた
理屈では無く体で覚え込んだ感覚の確かさを軍人さん達も
敬意を持つようになって行きます。

それはあたかも軍人と徴用された漁民達との
「縦」の関係では無く、お互いの背負って来たものに対して
敬意を持つ「横」の関係に変化したのかも知れません。

艇長さんは、軍人として与えられた責務を全うしたいとの
強い意志を持ちながらも、現在の日本軍の置かれた状況を
確りと把握している事で生じる、絶望的な明日への予感。

その中でどうやって生身の人間としての「情」を維持していくのか、その葛藤を声高では無く、ちょっとした所作の端々で
表現されていた様に見受けられました。

対する内野船長さんは、漁に出たら
「魚を沢山採って港に帰るだぁ~」との生粋の漁師さんの
心意気をどんなに絶望的な状況にある時も決して失わなかった
強さと、それに裏打ちされた陽気さが
観ていた私には、大きな希望の様に伝わって来ました。

そして私が感動し驚いたのは、船の模型がふたつに割れる仕掛けになっている事であります。
そのおかげで、船の中でのやり取りがとても身近に感じられました。

あの様に、船がぱかっと割れた構造にするのは良くある
パターンでありますのでしょうか?
それともある意味画期的な演出なのでしょうか?
私は舞台上に大きな船が登場するのを拝見するのは
初めてですから、素朴な疑問でございます。

敗戦から何年か経って艇長さんが妻と子供と共に
「吉祥丸」を訪問します。
内野船長さんは、かつての約束をちゃんと覚えていてくれ
実行した艇長さんの律義さを、心から喜び歓迎します。

艇長さんの心の中には、戦争で多くの若者達が命を
落とした中で、自分だけが家庭を持ち子供を授かった
事に対しての負い目を抱えているであろうと思われます。

ですから戦後時間が経てからの「吉祥丸」への再訪となったのですよね。

その思いを内野船長さんも何もおっしゃらなかったけれども
確り受け止めてた上で、艇長さんの真心を喜んだと思います。

そして徴用船「吉祥丸」の最年少の乗務員であった
見習い食事係りの太田君との再会があります。
今では、立派な漁労長として吉祥丸を支える立場になっています。
そうやって、人は命の絆を繋いで行っているのかも知れません。

内野船長さんの、明日漁に来るときにはそれなりの格好で来てください。
もし海に落ちたらそのまんま、港まで泳いで帰って下さいよとの、突き放した物言いの中に、大きな優しさを感じました。



かけがえのないパートナーとは? - 四季の樹

2019/09/29 (Sun) 16:07:11
*.ocn.ne.jp

中村うさぎさんと言うエッセイストがいらっしゃいます。
私は、特にうさぎさんの愛読者ではありませんでしたが
週刊文春は、毎週購読しておりますので
中村さんのエッセイが掲載されていたら読む、スタンスでした。
うさぎさんは、何時も読者に対して「民よ」と呼びかけ
ご自分を「女王さま」と称されていました。

文章にすると、何か傲慢な印象を感じるかも知れませんが
私自身は、一種の記号の様に見ていてそんなに不遜な感じは
受けませんでした。
ですが今の時代には珍しい無頼派の物書きであると
感じておりました。

ぶっちゃけ、物書きの中の破天荒部門の最右翼のグループに
いらっしゃるおひとりであると。

ひょっとしたらうさぎさんご自身は、自分が思っている事を
ただ正直に書いているだけですよと、おっしゃるかも知れませけどね。

何年か前に大病を患い、最近お見掛けしない日々が続いておりましたが、本当に久しぶりにうさぎさんの近況を知る事が出来ました。

うさぎさんは、20年ほど前に親友の香港人の在留資格を得るために、ゲイである男性と婚姻届けを提出すると言う
行動をとられました。

その当時は、相当バッシングの嵐が吹き上げたであろう事は
充分に想像できます。


以後は中村うさぎさんが書かれた文章からの、引用です。

特に数年前、私が大病して身体が不自由になってからは
献身的に介護してくれた夫に心から感謝した。

こんなダメ妻なのになんでここまでしてくれるんだろうと
不思議に思いあるとき聞いてみたことがある。

「ねえ、あんた、なんでここまでしてくれるの?
私なんかあんたに迷惑かけるばかりで何もしてあげられないのに」

すると夫こう答えた。

「アナタは自分で気づいてないと思うけど
今までずっとワタシをたくさん助けてくれたの。
だからワタシはアナタの世話ができてうれしいの。」

「でも車いすだしウンコ垂れ流しの妻だよ」

「いいの。アナタが生きているだけでワタシは幸せなの」

そんな言葉を誰かに言ってもらえるなんて思いもよらなかった。
私は自分のためにしか生きてこなかった。
そんな人間に、「生きているだけでいい」
なんて言ってもらえる資格があるのだろうか?

でも、私もまた、夫が生きてくれているだけで幸せだと
いつしか思うようになっていた。
たとえ私が死んでもこの人だけは幸せに生きてほしいなぁ
と心から願っている。

そこには感謝や贖罪も含まれるが
それだけでなく自分より大事な存在だからだ。



本当にじーんとして、心に染み入る文章です。
と書きましたが、中村うさぎさんがお書きになった文章と
比べ、随分底の浅い感想であるぞと、充分自覚しております。

内野さんと西島さんの「きのう何食べた」を観た
今だからこそ、私の心に更に深くしみ込んで行ったと思います。


そして此れは前から私が感じていた事なのですが
シロさんの法律事務所の大先生(高泉淳子さんが演じておられます)は、シロさんのパートナーが同性の人であるのを
薄々予感しているのでは?

原作者のよしながふみさんの真意は、別として
高泉さんご自身は、そう言ったスタンスで臨まれていた様な
気がしております。

そのくらいの事ちゃんと察しが付かなくて
民事の訴訟で数々の修羅場をご覧になったであろう
ベテラン弁護士さんでいらっしゃいますので
お仕事を続けられる訳がございませんよね。

そして大先生にしたら、同性のヒゲ面のオッサンであろうが
見目麗しい才媛であろうが、シロさんが穏やかに過ごせるの
ならば、それで良いとの達観されているのかしら?
なんて予感がしておる私でございます。

真意は如何に?


私の「最貧前線」観劇も、もうすぐです(^^♪ - 四季の樹

2019/09/27 (Fri) 16:41:55
*.ocn.ne.jp

「最貧前線」は場数を踏むごとに更に進化し
そしてパワーアップした作品となり
舞台をご覧になった方々が、「最貧前線」は応援している
役者さんがご出演しているから観に行こう
と言ったレベルの作品では無くて、観劇が趣味の人も
今まで芝居を観に行った事の無い人達も
観に行ける環境にあるのなら、是非とも足を運んで欲しい!

絶対にその価値はあるから、そう感想に書かれているのを読ませて頂、「最貧前線」の舞台への期待に更に胸を膨らませておる、地方在住者の私でございます。

本当にいつもいつも、内野さんの舞台公演中には
首都圏在住であったならば、時間を空けての観劇が可能で
演者の皆さんの変化も楽しめるのに、なんて思って
ちょっと残念な思いが頭の片隅にある私でございます。

演劇の殆どの発信元は東京となっております。
いえいえ蜷川先生のシェイクスピア作品は、ご出身の
埼玉県の劇場にて上演されていますので
首都圏と言った方が良いのかも知れませんね。
現在は、蜷川氏の後を継ぎ吉田鋼太郎氏が座頭となって
おられます。

そして「最貧前線」は茨木県で構想された作品であります。
もちろん茨木も首都圏に含まれるのですよね?
ちょっとあやふやな心持がしているのですが
電車を使っての日帰り可能なら、地方在住者の私から見れば
立派な首都圏でございますよ!

その様な都心からちょっと距離を置いた街から
新しい演劇が発信されたのが、地方在住の私にとっても
とても嬉しき事でございます。

そして茨木県は、かつての水戸藩でございますよね。
内野さんは20代の頃に大河ドラマ「徳川慶喜」で
慶喜の兄慶篤を演じられましたので
これもまた不思議なご縁と言えるのかも知れません。

茨木と福島は隣り合わせの県でございます。
そして高知はとても漁業の盛んな土地ですので
このふたつの県民の皆さん達に生の舞台を
観てもらいたいと、熱く思われたのではと
勝手に推測しておる私です。

ですがですが、内野さんは勿論のこと風間俊介さん
横端淳平さんや他の共演者の皆さまとてもお忙しい
売れっ子さん達ですので、此れだけ長い間
一つの舞台を演じ続けられるのもある意味
奇跡の様な偶然が重なって実現した
魔法の時間とも言えるかも知れませんよね。

今年はいつもより大型台風が日本列島を直撃しておりますのて
天気予報で南の海の方面を注意深く確認しております。
私の上京と台風の襲来が重なる事の無き様にと
八百万の神々にお願い致しておりまする~ぅ。


「盤上の向日葵」のドラマ感想です。 - 四季の樹

2019/09/12 (Thu) 16:33:33
*.ocn.ne.jp

ただ今NHKBSプレミアムにて、日曜夜10時から
放送されているドラマ「盤上の向日葵」があります。
原作はベストセラーになった小説ですから
ストーリーを既にご存知の方も多いと思います。

奨励会を経ずして、ベンチャー企業の創業者として
功成り遂げた上条啓介が華々しくプロ棋士として
表舞台に登場し、マスコミの寵児となります。

そんな時に野原で江戸時代の名人が作った将棋の駒を
胸に抱いた他殺遺体が発見されます。

事件を追う刑事は、かつて奨励会に在籍していた
若手の女性デカと、地面を這いつくばって
一つずつ状況証拠を検証して、事件の真相に辿り着こうとしている、ドラマではある意味お馴染みのキャラクターの
ベテラン刑事の凸凹コンビです。

そのマスコミの寵児である上条桂介と凸凹刑事の二人組が
どの様に絡んで行くのかは、此れからのお愉しみとして
初回でまず注目したのは、盤の前に座った
上條桂介の着物姿の清々しい美しさでございました。

アッ、このシーン前にも見た事あるわ~と
瞳がハートマークになりました。
もちろんその時、私が思い浮かべたのは
「ふたりっ子」の森山史郎さんです!

幼少時の上條桂介は、悲惨な環境の真っただ中にいました。
幼くして母を亡くし、父親は仕事もしないで
桂介少年の新聞配達の上前をはねる、ろくでもない男です。
そしてネグレクトと虐待を繰り返します。

そんな環境にいても聡明な桂介は、誰にも教えられる事も無く
自ら新聞を読んで、将棋の指し方を学びます。

そんな桂介君の才能に最初に注目したのは
元教員の柄本明さんです。

かつて校長先生であった柄本明さんは
(役名では無く、俳優さんの名前で押し通す
ズボラな性格をお許しあれ)
桂介君を養子として迎え、奨励会に入れ
プロの将棋棋士にすると父親に談判します。

もちろんだらしの無い父親は、将来親の面倒を見させる
心積もりですので、虎の子の息子を手放す積りはありません。
柄本さんは、桂介君におじさんの家の子になって
プロ棋士を目指さないか?
ちゃんと援助はするからと、語り掛けます。

桂介君にとってもその話はとても魅力てきであったし
柄本さんが自分の欲得で、その話を持ち出した訳では無いのは
充分理解していたと思います。

でも、いくら聡明な少年であったとしても
親を捨てる決心は出来る訳ありませんよね。
その時の桂介の心の揺れを、子役の少年は
本当に繊細に演じていました。

森山史郎の少年時代も順風満帆ではありませんでした。
漁師として得た稼ぎの殆どを、真剣師の銀じいとの
対局につぎ込む、ある意味破滅的な生き方をしています。

そんな父親も、漁の最中にあっけなく帰らぬ人となります。
そこから母と子のつつましい暮らしを送る事に
なると思っていたのですがさにあらず。

母親は史郎よりも若い男との暮らしを選び
史郎は親戚の家を盥回しされ、辛い少年時代を送ります。

ですが史郎はそんな逆境の中、見事に京都大学に合格し
将棋の学生チャンピオンになり、華々しく奨励会に
迎えいられます。

桂介君も森山さんもある意味将棋を梃にして
今いる絶望的な環境から抜け出す事が出来ます。

ですから私は「盤上の向日葵」を観ながら
桂介君と森山さんの面影を重ねていたのかも知れません。

「ふたりっ子」の森山さんの登場はかなり衝撃的でした。
ぶっちゃけこんな嫌な奴が朝ドラのヒロインの
旦那さん役で良いのか?
私でも本気で当時そう思いました。

あまりのブーイングの多さで、森山さんのキャラクターが
路線変更されたみたいですが、今となればあのまま
「キモ カッコイイ」ままの森山さんを観てみたかったとの
思いも少しございますのよ。


「最貧前線」の舞台鑑賞はひと月先の予定です。 - 四季の樹

2019/09/08 (Sun) 18:11:24
*.ocn.ne.jp

今の私は、演劇雑誌の「最貧前線」について書かれた記事
ネット上の劇評、そして内野さんや共演者のファンの方々が
ブログやツイッターで綴られた文章から
「最貧前線」の重厚な舞台に思いを馳せております。

出演者の皆さんのひたむきな演技、そして最初は漁師と軍人との立場の違いに寄って起こる軋轢や対立
ですが狭い船上で過ごして行く中で
漁師は軍人が背負っている、任務の凄まじさと重責を感じ取って行きます。

私は「最貧前線」の舞台があるまで、戦争末期において
多数の漁船が吉祥丸と同じ様に徴用されて
そのまま帰る事無く、海の藻屑と消えて行った事実を
知らないで来ました。

そして若き軍人エリート達も、漁師が経験と
身体で覚え込んだ技術の確かさに
敬意を持つようになって来ます。

舞台装置の精緻な船の造作には、スタッフの皆さんの
出来るだけ小さな漁船の上で起こる困難やハプニングを
忠実に伝えるんだとの意気込みが
数枚の写真を見ただけで伝わって来ます。

その演じる方々と裏方さん達の熱い思いの籠った
「最貧前線」の舞台をご覧になった方々の感想を読ませて頂
私が舞台を鑑賞するのがひと月先であるのが
改めて長いものであるのを日々感じております。

昨年話題になった新書に
「不死身の特攻隊」 
  9回出撃して9回生きて帰った特攻退院のその後の人生
があります。
著者は鴻上尚史氏です。

鴻上氏はその中で、シンガーの大貫妙子さんのお父様が
特攻隊員の生き残りの運命を背負った方であったのを
知りました。

大貫妙子さんの歌は、教授(坂本龍一の愛称です)がかつて
担当していたNHKFMの「サウンドストリート」で
良く紹介されていました。

とても澄んだ歌声で完成度の高い曲を歌っていらっしゃいました。

それが20代のまだ自己が確立していない、確固たる地盤を持っていない私には、何か高い壁で隔たれている様な感覚を一方的に感じておりました。

それから長い時間を経た今でも、確固たる地盤を持っているとは断言出来ませんが、いつの間にか大貫妙子さんの歌声を
安らぎの中で聴ける様になりました。

鴻上氏の著書の中で、大貫さんのお父様が
かつて特攻隊員の生き残りの運命を背負われた方で
あるのを知り

大貫妙子さんの凛とした歌う姿を、20代の未熟な私は
近寄りがたいものだと、一方的に感じていた
気配の姿を朧気ながら、感じ取られた様な気が致しました。

もちろん此れは、私の一方的な誠に拙い受け取り方でしか無いのですけどね。


その時の軍部の上層部にとっては、小さな漁船など駒の一つに過ぎでしか無かったのかも知れませんが
そんな過酷な運命を背負った中で、平時ならば恐らく
出会うはずの無かった、漁師と軍人エリートたちの
対立とお互いの尊重の物語である
「最貧前線」を確りと鑑賞したいと思っております。

と書きますと何か重厚な暗いお話みたいに思えますが
実際の舞台はカラッとした雰囲気で
時々クスッと笑う場面もあるそうです。

そんなお芝居に創り上げるまでに、演じる役者さんと
それを支えるスタッフの
本当にたくさんの試行錯誤を積み重ねて来たからこそ
「かたち」にできたお芝居だろうと思われます。

私が実際に「最貧前線」の舞台に出会うのは
まだ一か月先ございます。
まだまだ私の我慢は続きそうです。




「きのう何食べた」ギャラクシー賞を受賞されました!!! - 四季の樹

2019/08/27 (Tue) 15:38:41
*.ocn.ne.jp

「きのう何食べた」がギャラクシー賞を受賞されました!!!

そしてドキュメンタリー部門でNHKの若手ディレクターさんが、お母さまの新宿歌舞伎町でマージャン店三店を
経営されている、ある意味ご自身の才覚と度胸で築き上げて来た人生の歩みと、その街を生活の場としている
強かで柔軟な生き方をして来た同志たちを取材しています。

タイトルは「ラスト東京 はぐれ者たちの新宿歌舞伎町」です。
撮影されたのは、柚木映絵さんです。
柚木さんは、子供の頃から母親から決して歌舞伎町には
近づくなと言われて、お育ちになりました。
そしてたたき上げの母親とは全く正反対の優等生の学生時代を過ごし、NHKのディレクターとなりました。

そして、それまで避けて来た「新宿歌舞伎町」と
母親の老いの気配を感じる様になった現在
この辺りで確りと見つめようと、母親の歌舞伎町での
日々の暮らしを、映像として残そうと決意されました。

地方在住の私にとって「歌舞伎町」は、名前は知っていても
おそらくは此れからも訪れる予定の無い街のひとつでありました。
もちろんかつての「歌舞伎町」には、若きミュージシャンや
小説家そして芸術家の卵達が、夜な夜な集まり議論と喧騒を
巻き起こした「カオス」の街と言うイメージもございます。

ですがこのドキュメンタリーで紹介された人達は
誰もが、地に足を着いた生身の生活者であったと思います。

柚木ディレクターの母親と同じ年のタイガーマスクの
被り物を装着して仕事に励んでいる新聞配達のおじさんには
強烈な存在感を感じました。

ある意味そんな恰好で自転車に乗っているのが許される街が
「歌舞伎町」たる由縁なのでしょう。

その歌舞伎町も都市の再開発計画により
変わる事を余儀なくされている様です。
此れから、東京都や新宿区がどの様な街造りをしたいのか
私には解りませんが、「アウトロー」一度人生の
正規のルートから外れてしまった人達も
精一杯生きて報われる街であって欲しいと思っています。

表面上きれいな街になりました。
それだけでは終わってもらいたく無い。
これからも生きるエネルギーに溢れた街であって欲しいです。

「ラストトウキョウ はぐれ者たちの歌舞伎町」
とても見応えのある番組です。
NHKのオンデマンド配信で観られますので
興味を持たれた方は、ご覧下さいませ。

三池監督の「初恋」もおそらくは、歌舞伎町を舞台にした
作品であろうと思います。
(もしも違っていたら、失礼をば致しました。)
もしそうでしたら、不思議な巡り合わせの様な気がしています。

今回の文章はいつも以上に、支離滅裂な文章になっている様な
気がしております。

此れは多分「歌舞伎町」の熱気に圧倒されているからに
他ありません。
改めて、自分の文章力の至らなさを思い知らされた気持ちです。

今日から「最貧前線」の舞台が始まります。
船の木製ハンドルが重厚な印象を受けます。
それを拝見しただけで、裏方のスタッフさんの皆さんの
意気込みを感じます。

船の構造は二階建てになっているみたいですね。
出演者の皆さま、決して足を踏み外す事の無き様に
ご用心下さいませ。

そんな事を書きますと
「アータじゃ無いんだから、そんなドジな事をしでかす
出演者はいませんよ!
みんな確りと舞台稽古しているんだから!」
とのツッコミが、何処からか聞こえて来た様な気がしました。

「最貧前線」の舞台は半蔵門線に乗って観に行く予定です。

「最貧前線」の総仕上げ真っ最中! - 四季の樹

2019/08/18 (Sun) 15:49:27
*.ocn.ne.jp

内野さんはただ今「最貧前線」の舞台稽古の総仕上げの真っ最中なのですよね。

若手の海軍の兵隊さんを演じる役者さん達は、皆さんバリカンで坊主頭になっているみたいですね。
それを聞いただけで、ご出演される俳優さん達の意気込みを
感じております。

売れっ子の皆さんですので、次のお仕事で今時の若者のヘアースタイルに戻るのには、ちょっと日にちがかかるのではなんて
私の方がヤキモキしておる状態です。

その若手俳優さんの中に風間俊介さんがおられます。
風間さんは来年の大河ドラマ「麒麟がくる」で
徳川家康役でご出演の予定であります。

家康と言うと、忍耐に忍耐を重ねた上で江戸幕府を開き
以後250年あまりの盤石の体制の礎を創った「もののふ」
又の名を「狸 おやじ」と言った印象が強いので
私よりも、ずっと年下の若手俳優さんが演じますよと
言われても、今のところちょっとイメージが湧きません。

ですが内野さんは読売新聞のインタビュー記事にて
風間さんを
「理性的で、かと言って頭でっかちでもない
良いアイデアを出すし」
と絶賛されていますので、きっと風間さんは
新しいタイプの家康君を、披露して下さると
今から胸ワクワクでございます。

最近の大河ドラマは、今までの老獪な家康像をぶち壊し
新しいタイプの家康君を模索中なのでございましょうか?

「麒麟がくる」は、明智光秀が主人公ですので、家康君の
最後の登場は当然「伊賀越え」となるのでしょうか?

光秀と言うと江戸時代には、主君を打ち取った反逆者と
言われておりましたが、家康自身は武将として
高潔な人物であったと評価していた様です。

まことしやかに、家康の参謀であった天海僧侶は
光秀であったとの噂がございます。

そうすると「麒麟がくる」の家康君も、もちろんかなりの
重要な役どころとなっている様な、予感がいたします。

「麒麟がくる」には、勘助と所縁のあった「雪斎」もご登場されるのですよね。
ドラマが始まれば、あれこれ勘助と関連付けて思いを巡らす
予感が致します。

読売新聞のインタビュー記事の内野さんのお写真が
ちょっと丸顔系に見えるのですが
それは単なるカメラの角度によるものですよね!
決して、アイスキャンディーの食べ過ぎでは
ございませんよね!!!

最貧前線のツイッターで暑さをアイスで乗り切っていますの
写真でカルピスのアイスキャンディーが紹介されていましたので、わが家の冷蔵庫にもそれ以来しっかり常備されています。
もちろんご褒美用のハーゲンダッツのマカデミアナッツも
しっかり待機しております!

休憩時間にお外で日光浴をしている俳優さんがいらっしゃるとのお話を聞き、それは多分内野さんなのではと、推測しておりますのですが、如何でございましょうか?

この夏も記録的な猛暑となり、8月に台風が上陸する事となり
何か気象のサイクルが大幅に狂って来ている予感がいたします。
気象の変化は、案外体調に大きな影響を与える事になりますが
そこは船の男の物語ですので、お魚をたっぷり食べて
天然の「DHA」乗り切ってくださいませ。


金曜時代劇 「蛍草 奈々の剣」 - 四季の樹

2019/08/03 (Sat) 17:48:11
*.ocn.ne.jp

ただ今NHKBS金曜時代劇で清原かやさん主演で
「蛍草 菜々の剣」が放送されています。

清原さん演じる奈々は、母親亡き後武家の娘である事を
秘めて、勘定方の御役目のお家に女中奉公に上がります。
まだドラマが始まったばかりなので、そのお家が藩内で
どの位の格式なのかは、私にはまだ察しが付かないのですが
どうも中流の上位のお家柄の様に思われます。

そのお家の幼い兄妹は、すぐに奈々さんを実の姉の様に
慕いうち解けます。
子供達の母親であられる奥様も、優しくこころ配りの
行き届いた方です。

旦那様は、奈々に一緒に同じ部屋で食事をしようと
呼びかけます。
最初奈々は、ちょっと面喰いますが
旦那様は、それがこの家の家風だからと
奈々の心を解きほぐします。
奈々が、ご奉公に上がったお家はとても和やかで
温かな雰囲気の家庭です。

もちろん旦那様はお優しいだけのお人では無く
此の儘江戸のお殿様と側近の方々が贅沢三昧の暮らしを
続けていたならば、いずれ藩の財政が立ち行かなくなるで
あろう事にとても憂慮されておられます。

その旦那様の高潔なお人柄に心を寄せて、お慕いしている
若手の藩士の方々が何名かおられます。

旦那様は、勘定方の上司に此の儘ではいずれ藩の財政が
立ち行かなくなるので、早急に改革が必要であるとの
提案の文書を、何卒江戸表にお届け下さいと申し出るのですが
それは、聞き入れられる事はありませんでした。

ある日の夕刻旦那さまから、今夜遅くに来客があると
告げられます。

その来訪者こそ、奈々の父上を切腹に追い込んだ
藩の実力者轟平九郎です。

演じておられるのは「ハムレット」で内野さんと
共演された北村有起哉さんです。

ラスボス感半端ありません。

奈々は、此れからどの様にしてその巨悪に立ち向かって
いくのでしょうか?

昨夜の金曜日「蛍草 奈々の剣」の2回目が放送されましたが
私はまだ観ておりません。

2回目の予告編でナナが道場で剣術の稽古をしている姿が
放送されています。
その姿が、とてもキレがあって美しいです。

たぶん清原さんご自身に小学生の頃、ご近所の剣道の道場に
通われていた経験がある訳では無いと思います。

時代劇のお仕事のお話があってから、剣術のお稽古に
励まれたのであろうと思われます。

清原さんは、とても観察力の鋭い方でなおかつ大変な熱量で
殺陣のお稽古に挑まれたのでしょう。

奈々さんがご本懐を遂げられる過程を
視聴者である私は、ハラハラドキドキしながら
見守って行きたいと心から思っています。



「きのう何食べた」が権威ある
「コンフィデンス アワード ドラマ賞」受賞されました
そして内野さんと西島さんのお互いを思いやるコメントを
読ませて頂、私もとてもほっこりした気分になりました。

NHKのEテレ「達×達」のご案内です。 - 四季の樹

2019/07/19 (Fri) 16:28:24
*.ocn.ne.jp

NHKのEテレさんで、毎週土曜日午後10時から
「達×達」と言う番組が放送されています。
分野の違うその道の著名な専門家の方々が
縦横無尽に今思っている事、若い人たちに伝えたい事を
デスカッションすると言う番組です。
私は毎週その番組を視聴している訳ではありませんが
次回は、ピアニストの舘野泉さんと
生物学者の中村桂子さんです。

舘野泉さんは、著名なピアニストとして
各地で演奏活動を積極的にされていましたが
コンサート中に突然半身の自由が利かなくなり
一時はピアニストとしての活動が出来なくなるのでは
と、思ってしまった時期もありましたが

そんな時、息子さんが片手だけで演奏する
ピアノの楽譜をご自宅のグランドピアノの上に
さり気なく置いてくれたそうです。

その時のことを舘野さんは
もし息子が、その楽譜の存在を知らせてくれるのが
もう少し早かったならば
私の方も反発して受け付けなかったかも知れない

それを思うと不思議な巡り合わせで出会ったと
言えるのかも知れません。
との回想を、NHKの番組でお話されていた記憶があります。

舘野泉さんが演奏されるカッチーニの「アヴェマリア」は
落ち込んでいる時に聞くと
カサカサに乾いたゆとりの無い心を
ゆっくりと優しく潤してくれる
そんな気持ちになる、素敵な心休まる演奏です。
ユーチューブで聴けますから、もし興味をお持ちになった方
いらっしゃいましたら、時間のゆとりのある時に
お聞きくださいませ。

中村桂子さんは、生命科学の女性研究者の
魁となられた方であります。
現在は、「JT生命誌研究館」の館長さんです。
難しい専門書だけで無く、児童書も多数執筆されて
いらっしゃいますよ。


「舞台中継」の感想。 - 四季の樹

2019/07/18 (Thu) 15:25:46
*.ocn.ne.jp

劇場中継の老舗と言えば当然NHKさんでございます。
最近ではwowowさんが、話題作やチケット困難な舞台を
多数放送して下さっていますので
地方在住の人間には、本当にありがたくて嬉しい事でございます。

ですがひねくれ屋の私から言わせて頂ければ
舞台を映像化した途端に、舞台を生で観る醍醐味や臨場感が
3割減はたまた半分になってしまうのが
正直な私の感想でございます。

ですが映像で舞台が記録され残されて行くのは
演劇ファンとすれば、本当に嬉しい事であると思っているのは。
真実でございますよ。

鴻上氏(劇作家でエッセイストの鴻上尚史です)
私と同県人なので、一方的に尊敬と親しみを込めて
いつも鴻上氏と呼ばせて頂いております。

鴻上氏も以前この様な意味合いの文章を書かれていた様な
記憶がございます。

劇場に足を運べなかった人が、テレビの劇場中継で
舞台が観れるのは、とても有難い事なのですが
評判はぶっちゃけ余りよろしく無い。

劇場では、その人その人の見方が存在しているから
「映像作品」を大多数の人が、及第点を付けるのは
かなり難しいのでは無いか?


だとしたら舞台の客席の前面中央にカメラを固定して
変な小細工は一切排除して
それで舞台の映像を記録するとしたならば
色々不満はあるけれども、舞台の50パーセント位の
熱量は記録出来るのでは?


そうでなければ映像撮影専用の舞台を上演し
そこで撮影用のカメラが舞台に上がって
演じる役者さんの演技がベストな状態で収まる様
試行錯誤する。

もしこの様な撮影方法が可能ならば
より舞台を観るのと近い状態の映像が創れるかも知れない。
との、提案をされていた様な記憶がございます。
彼此20年以上前の思いででございます。

この実験的な?舞台中継方法
「化粧二題」の様なひとり舞台を表現するのには
「ピッタリ」なのでは、とひとりで「自自画賛」している
能天気ないつもの私でございます(^^♪


高橋優君バージョンの「初恋」 - 四季の樹

2019/07/09 (Tue) 16:31:17
*.ocn.ne.jp

内野さんが三池監督の新作にご出演との情報が発表されましたが、どんな役でご出演なのか、ストリーは?
との詳細は、暫くの間全く不明でありました。

その映画、タイトルは「初恋」主演は窪田正孝君で
カンヌ映画祭で上映予定の作品らしい
一週間経っても、2週間経っても、3週間過ぎても
情報の更新は全くございませんでした。

この時は、本当に待つ身の辛さを実感致しました。

「初恋」と言えば、昔村下孝蔵さんの曲で
同じタイトルの曲があったのを思い出し
久しぶりにユーチューブで聴いてみようかしら
との軽い気持ちで検索しました。

そこで「初恋」の高橋優君バージョンを発見!
瞬く間に優君の歌声に魅せられファンとなりました。

そのユーチューブの感想の中に
本家の村下孝蔵さんの歌には
内気な少年が、思いを寄せる人に声を掛けられない
もどかしさを感じるけれども

優君の歌には、やんちゃな少年が一歩踏み出せない
切なさを感じるとの感想がありました。

同じ曲を歌っても、その人のキャラクターにより
かなり違って伝わるものであるぞよと、改めて感じました。


そして改めて、21世紀の現在でも
直球で自分の思いを伝えようとしている
歌い手さんがいらっしゃるのを知る事が出来たのは
私にとって、大きな感動でありました。

もちろん優君の歌う歌には、ストレートに自分の
思いを伝える曲ばかりでは無く
バラードの様に、落ち込んでいる時に聞けば
そっと背中を優しく撫でてくれる様な
癒される歌もたくさん御座いますよ。


私のお勧めは「太陽と花」「光の破片」
此方は、ストレートにメッセージを伝えようとしている曲で
御座います。

「beautiful」「さくらのうた」は癒し系の曲で御座います。
現在優君は、TBSのドラマ「とんび」で息子の「あきら君」役で
ご出演された、佐藤健君とご一緒に
Suntoryのチューハイ「ほろよい」のCMにご出演中でございます。

優君と健君は以前からあ、プライベートでも仲の良い
おふたりであったそうです。

私が想像していた以上に、優君は売れっ子さんでありました。
この夏は、チューハイは「ほろよいシリーズ」おんりーと
心に決めた私です。

映画「初恋」の予告編が公開されるのは、秋になってからでしょうか?
まだまだ私の我慢は続く様であります。

「昨日何食べた」展は、此れから名古屋で開催される
予定ですよね。
次は「大阪」だぁ!と勝手に胸を膨らませております
現在の私でございますよ。

「きのう何食べた」ほっこりするドラマ、本当にありがとう(^^♪ - 四季の樹

2019/07/07 (Sun) 18:17:38
*.ocn.ne.jp

前々から演技力が確りとある俳優さんが、普段出来る事よりも
ずっと高度な事が、極々当然に難無く当たり前に出来る風に
演じるのと

その方面では、一般の人が出来るよりもずっと高度な事が
難無く出来る玄人レベルにあるものを
その方面の初心者風人間「ぎこちなく」演じるのは
どちらが難しいのでありましょうか?

との疑問がかなり以前から私の中にございました。
おそらくは、自分の実力以上の能力がある様に演じるのと
本当はもっと高度な事が難無く出来るはずなのに
わざとその方面の初心者であるかの様に演じるのでは
多分後者の方が、格段に難しいんだろうとの予感は
前々から持っておりました。

それを「きのう何食べた」の最終回にて
内野さん演じるケンジが、何となく何処かちぐはぐな
トレンチコートの着こなしで見事に見せて下さいました。

恐らくはスタイリストの方がちゃんとおられたと思います。
その方から「カッコイイ」トレンチコートの着こなしを
しっかりアドバイスされ、そこからちょっとずれた着こなしを
されたのでしょうね。

でもその時、どの位ずらしたら良いのか?
その匙加減がとても微妙な感じが致します。

ケンジは美容師さんですから、シロさんの様に毎日
スーツ姿でお仕事に行かれる訳ではございませんので
ちょっと着慣れていない感じを出した方が
ケンジらしさが出ると思います。

それにシロさんのご実家訪問で、ご両親にご挨拶される
となれば、ぎこちなさの二乗となった方が
ケンジの心情が良く現れると思います。

ですがケンジは、東京で美容師をしているのですから
あまりトレンチコートを似合わなく着て
「お上りさん」風に着こなすとコントになってしまう可能性が
ありますので

あのケンジの着こなしちょっと残念、でもあんな風に
トレンチコートを着ている人偶にいるかもね?
位の絶妙な感じがとても良かったであります!


同性愛のカップルが一緒に暮らしていても
法的に二人を守ってくれるものは存在しません。
ですから互いの距離感をさり気なく取りながら
日々の暮らしを過ごしています。

でも月日を重ねる事により、さりげなく変化していきます。
もちろんそれは距離感が近くなると言うのでは無く
より深い処で確りと繋がっているとの感覚の方が
近いかも知れません。

シロさんのご実家の二階で卒業アルバム
ケンジとお父さんふたりで見ていた時
お父さんは、高校時代のシロさんはいつも勉強していた
母親は歓んでいたが、私は内心呆れていた
高校生なんだから、もっとやりたい事があるだろうと
シロさんのお父さんは、ケンジに伝えます。

ケンジは高校生のシロさんは、自分が同性愛者だと言うのは
多分気付いていたと思うんです。
孫の顔も見せてあげられない、一人っ子の自分が出来る
最大限の親孝行は、有名大学に入学して弁護士になるのが
最善の親孝行だと思ったのでは?
と問いかけます。
有能な弁護士になれば、一匹狼で生きて行けると
心に決めていたのでは?

シロさんの父親は、高校時代のシロさんは
決して声を荒げる事は無かったけれども
いつも思い詰めた様な顔をしていたと
親として何も気づいてやれなかったと
ケンジに打ち明けます。


自慢の息子の伴侶が髭面のオッサンであるのは
親として受け入れられない処が多いと思いますが
息子はケンジと一緒に暮らしている事に
安らぎを感じているとの思いは、確かに感じる事が
出来たであろうと思われます。

そしてシロさんの新年初めての中村屋でのお買い物
アスパラの余りの高さに激怒するのですが
だしの素の破格の値段と、低脂肪乳の安さに感激したシロさんが、今年もよろしくお願いしますとご挨拶しているのが
シロさんのお人柄を表していますよね。

中村屋の帰りにケンジは前からシロさんと一緒に行きたかった
「キャフェ」に誘います。

「キャフェ」でのおっさんふたりのお茶風景は
ちょっと浮いた感じがしていますが、
ふたりはそれなりのほっこりした安らぎの
時間を愉しみます。

最初の回ではケンジが美容院のお客さんにまで
ぺらぺらとシロさんの事をしゃべるのに激怒しますが
最終回では、ケンジが歓ぶなら「キャフェ」くらい
何度でも一緒に行くよと返事をします。
それは二人の関係が時間と共に少しずつ変化している
予感を感じました。

そしてシロさんの言葉に感激したケンジは
思いっきり後ろからシロさんに抱きしめます。
そして2度目は、自分の思いを確かめる様に
柔らかくでもしっかりとシロさんを抱きしめます。

此れから年齢を重ねて行くことで、厄介な事大変な事に
遭遇する事が多いと思うのですが
シロさんとケンジはそれを乗り越えると言うよりも
それぞれの最善のケースを模索して対応する事で
ふたりなりの道を歩んで行くのだろうと思います。



化粧二題と大衆演劇 - 四季の樹

2019/06/21 (Fri) 16:26:08
*.ocn.ne.jp

「化粧二題」東京公演は、盛況のうち千穐楽を迎えました。
とは申しましても、此れから地方公演が続きますので
「千穐楽」との表現が相応しいのか?
ちょっと戸惑っております、私でございます。

最終日は、前日までの雨が嘘の様な見事な「内野晴れ」で
あったのが、とても嬉しいです。
私は6月6日と7日の両日舞台鑑賞を致しました。
幕開け前半であったので、パルコでの「きのう何食べた」展は
日にちが合いませんでした。

ネットで紹介されていたグッズを拝見致しまして
ひたすら「欲しいです 光線」を出している
ちょっと寂しい私です。

「化粧二題」は、本当に良い舞台でした。
上演時間は、一時間半とちょっと短めでしたが
演目の濃さと演じる役者さんの熱量で
本当にたくさんのメッセージと感動を
観る側に投げかけてくれました。

今思えば、兵庫と高知のどちらかの公演には
行けたはずでしたが、10月には「最貧前線」の舞台があるし
梅雨の時期と重なり旅先で「バテ」たら面倒だとの
「おばさん」なりの都合があり、見合わせたのを
今はとても後悔しております。

今はひたすら自宅にて、おふたりの役者さんと
スタッフの皆さんが、健康で素晴らしい舞台を創り上げます事が、無事に出来ます様にと神棚に手を合わせて
祈願しておる次第です。


私は、小学生の低学年の頃に父方の祖父と一緒に
大衆演劇を見た事があります。

先ずは、お寺さんにお参りに行って
それから温泉センターの大きなお風呂に入ってから
お昼のお膳を食べてから、大衆演劇を見たと思います。


私は、子供の頃からとても捻くれた性格でした。
まだ小学生でしたから、「ギリシャ悲劇」や「シェイクスピア」の舞台を知っていた訳ではありませんでしたが
NHKの劇場中継で演じられる作品と、大衆演劇は
明確な隔たりが有るのを、朧気ながら感じていた様な気がしていました。

もちろん今の私には、その時に見た大衆演劇のあらすじを
覚えている訳ではございません。

最初はお寿司を食べてお腹いっぱいになって
祖父の膝の上で寝っ転がっていたと思います。

でも舞台の中盤に差し掛かった頃から
身を乗り出して前のめりになって、お芝居の世界に
心を奪われておりました。

そして舞台が終わった頃には、まだ小さかった手を
痛くなるまでずっと叩きながら、感動の思いを伝えようと
していた私がいました。


温泉センターですから、必ずしもみんながお芝居目当てで
来ていた訳では無いと思います。
ひょっとしたら、時間つぶしの感覚で
舞台のある大広間に居た人もいらっしゃたと思います。

でも最後には大広間いっぱいに、拍手とありがとうの感動と
子の舞台を観たお陰で、明日からまた元気に仕事が出来ますよ
との感謝の気持ちが溢れていました。

そこには大衆演劇の役者さん達の、舞台を観た人には
必ず自分たちの演じる芝居の世界に引き込んでやるんだとの
プロ意識を感じました。

古美術や能の世界に詳しい随筆家の方が大衆演劇について
語られた文章を読んだ事があります。

もう15年以上昔の事ですので
本の題名も朧気になっております。

ですから此れから私が書く文章は、原文の通りでは無く
私なりに理解したレベルで、自分なりのアレンジを勝手に
した文章と言うのが正しいかも知れません。

明治になって西洋の「シェイクスピア」や「ギリシャ悲劇」が入って来て、今まで収穫期に神社やお寺の境内で催されていた
村芝居に勧善懲悪的ストーリー、親孝行因果応報的な見方が
織り込まれた物語に、ワンパターンであるとか、
古臭い価値観を押し付けているとの批評が
近代的知的なものであるかの様な価値観が広がったが

お寺の境内などで催されていた「村芝居」で
情けは人の為ならず、人にして上げた事は巡り巡って自分の処に帰って来るとの、庶民の中で言い伝えられていた事が
豊芦原瑞穂国で培われて来て、この国に住まう人の中に
確りと育まれていたからこその民度の高さがあったのでは無いか?

たぶん、この様な内容であった様な気がします。
私なりのアレンジが相当入っているであろうとの
予感は十二分にございますけどね(^^♪

古美術とお能の世界に造詣の深い随筆家と言えば
多分想像がお着きになるだろうと思います。


「ハムストリング」って何だ~ぁ? - 四季の樹

2019/06/11 (Tue) 17:30:40
*.ocn.ne.jp

「きのう何食べた」の内野さんは、体格の良い筋肉質なのに、心は乙女そのものの処が、とてもキュートで可愛いのですが、身体の動きがしなやかで、まるでバレリーナの踊りを
見ている様でございます。

本当に身体の線が緩やかな曲線の様に見えます。
それは、「ハムストリング」と言う膝の裏側の筋肉が発達していると言いますか、しっかり鍛えられているからこそ
柔軟に動かせる事が出来るそうであります。

私は浅学にて「ハムストリング」なる言葉は
知らなかったのですが、この言葉は現代では
知っていて当たり前の常識の範囲内の言葉なのでしょうか?

それともスポーツジムに通っておられる意識高い系のひとには
既に常識の範囲内の言葉なのでしょうか?
未知なる言葉にドギマギしている
ちょっと情けない私でございます。

この言葉を教えて下さっとのは、木俣冬さんでございます。
木俣さんのご実家は、代々彦根藩のご家老を務めておられた
お家だそうです。

私は前々から、内野さんがもう少し年齢を重ねられたら
井伊直弼を演じてもらいたいと、密かに希望していたので
ございます。

井伊直弼と申しますと、幕末の動乱期に
改革派の有能な志士達の命を無情にも次々と斬首していった
幕府の頭目と言ったイメージを持つ人が多いかも知れません。

ですが井伊直弼は、彦根藩主となるまで
有能な人物であるにも関わらず、他藩に養子に行く事が
許されず、その時の藩主に何かあった時の控えとして
世捨て人の様に暮らしていたそうです。

政事に関わる事は許されず、ひたすら茶の湯や和歌の世界に
没頭していたそうです。

とは申しましても、私は特別井伊直弼について
詳しい訳ではございません。

以前読んだ幕末物の中で、世に出る前の井伊直弼について
語られていたのに、興味を覚えた位です。
かなり昔の事ですから、ひょっとしたら記憶違いが
あるのかも知れません。

私が今内野さんに演じてもらいたい歴史上の人物は
井伊直弼
柳沢吉保(五代将軍徳川綱吉の側近だった人物です)
大久保利通(あまりにも改革を急ぎ過ぎたがゆえに
暗殺された明治の元勲です)
ちょっと癖のあり過ぎる人物三名となりましたかしら?


「化粧二題」観て来ました。 - 四季の樹

2019/06/10 (Mon) 16:42:44
*.ocn.ne.jp

「化粧二題」私も観て参りました。
最初の時は、後方の席で俯瞰的に、次の日は何と幸運にも
第一列目の席に恵まれ「かぶりつき」で鑑賞致しました!
途中何故だか咳き込む様になり焦りました。
小さな「くしゅん」で済んで、正直ほっと致しました。

俳優内野聖陽は、演じる役のふり幅の大きさが
真骨頂でありますが、まさか力士の役を演じられる時が
来るとは、正直想像しておりませんでした。

正確に申せば、舞台の上で相撲取りの役を演じられる
大衆演劇の座長さんの役なのですよね。

と書きまして、役者さんが舞台の上で役者さんを演じるのは
ひょっとしたら、他の役とは違った難しさがあるのかも
知れませんね。

ツイッターにて有森さんと内野さんが大衆演劇の舞台を
ご覧になった時のお写真が公開されていました。
その時の座長さんが、恰幅の良い方の様に見えましたので
最初ご登場になった時、正確には大漁旗をお布団に見立てた
ところから、起き上がった内野さんを拝見した時
相当引き締まった顔立ちになられていたので
ちょっとビックリ致しました。

ま~座長さんも十人十色、スリムな方もいれば
恰幅の良い方もおられますし、色白の方もいらっしゃれば
地黒な人も当然おられます。
人様々ですけどね。

その引き締まった顔立ちをした内野さんが、衣装を脱ぎ
もろ肌を露にした時の鍛えられた筋肉の美しさに
うっとりで、ございました。

ひとり芝居と申しましても座長さんでありますから
鏡の前に座って、化粧をしながらあれやこれやと
見えない役者さんにテキパキと指図しながら
顔を創って行く過程は、売れっ子劇団の座長さん
そのものでありました。

そこに子供の時お世話になった孤児院のカナダ人神父さんが
楽屋を訪れます。

座長内野さんは、心から再開を喜び少し前まで公演していた
銚子でご贔屓さんから貰ったお煎餅を持参して
孤児院を訪問する予定だったんですよと
再会を喜びます。

神父さんは、座長内野さんが子供の時別れた母親が
会いたがっているんだと伝えます。

勿論座長さんは、それを素直に受け止める事は出来ません。
それからの座長内野さんと、目に見えないカナダ人神父さま
とのやり取りは
人間の裏と表、はたまた裏のそのまた裏を見極めた
井上ひさし先生だからこそお書きになれる
秀逸な科白のやり取りです。

内野さんはその座長さんとカナダ人神父さんの役を
川の流れの様に自然に語り掛けてくれました。
この時のカナダ人神父さんの、外国語訛の日本語が
本当に良かったです。

第一幕目の子を捨てた過去のある女座長の回想
そして第二幕目に母に捨てられた男の子が成長して
売れっ子劇団の座長さんになった今でも抱えている
母親に対してのわだかまりを、神父さんの言葉がすくしずつ
溶かして行きます。

そして舞台の幕が上がる直前にお芝居は、終焉を迎えます。
神父さんの「お母さん客席に来ているよ」の言葉で。

母子の再会はご覧になった人の数だけ
思い浮かぶ場面がありますよ。
それは必ず観客の皆さんが歩んで来られた人生が投影されて
いますよと、天国にいらっしゃる井上ひさし先生が語り掛けて
おられる様な気かして来ました。


そして辰夫座長が過ごした孤児院が川崎にあった事から
先日バスを待っていた小学生に突然起こった
悲惨な事件が頭に浮かび、暗澹たる気持ちになりました。

孤児院のカナダ人神父さんなら、その時所の場に居合わせた
子供達にどの様な言葉をかけるのでしょうか?

でも、今はそんな時ではありませんよね。
ただひたすら怯えた心を受け止め
その不安を柔らかな布で包んであげる事から
始まる様な気がしています。
それはとても長い道程でありますよね。


「きのう何食べた」の続編強く希望致します。 - 四季の樹

2019/05/31 (Fri) 17:39:56
*.ocn.ne.jp

「きのう何食べた」が、注目されており
動画再生がテレビ東京始まって以来の
再生回数を打ち立てました!
昨日のテレビ東京の社長さん自らの
続編の放送を強く希望しています。
それには視聴者のみなさんの力強い後押しをお願いします!
とのメッセージが発信されました!

私も「きのう何食べた」の続編強く希望致しております!
もちろん連ドラでの続編が、第一希望でございますが
主役の内野さん西島さんおふたりは超売れっ子の
お忙しいおふたりですので、無理は申しません。

3年に一度位ののんびりスペースで
テレ朝さんの「白い巨塔」バージョンみたいに
5夜連続放送なんてパターンを希望しておりますのよ。
4年に一度のオリンピックサイクルとなると
ちょっと寂しくなりますが。。。

かつて内野さんが「エリザベート」の再演にあたって
高嶋政宏さんとの対談の中で、再演は本当に難しいよね。

同じパワーで演じているつもりなんだけど
観ている側からしたら、何だか熱量が落ちているみたに
感じるみたいだね。

老舗の鰻屋さんを継いだ跡取りが
なんか少し物足りなくなったねと、言われるみたいに。

むろん明確に数値が劣っている訳では無いんだだけどね。

「だから再演は、本当に難しいよね」と
お話されていたのが印象に残っております。

この本当の辛さは、たぶん演じている人しか
解らない難しさなのでしょうね。

よしながふみさんが「きのう何食べた」の連載を始めたのは
2007年からだそうです。

その時代はまだ今の様に「LGBT」についてフランクに
話せる風潮が無かった頃に
ゲイカップルの暮らしの中での食事のお話をメインにした
丁寧に作っているんだけど、特別なメニューでは無く
馴染み深い献立を、ほんわかとした雰囲気で過ごす
貴重な時間を、私達に見せてくれます。

でもその中でテツさんヨシさんカップルの
重い話も織り込んでいます。
声高に今の世の中に対しての異議申し立てをするのでは無く
あくまでも「さらり」と語られているからこそ
観る側の心の奥まで迫って来るのですよね。

「きのう何食べた」はある意味海図の無いまま
存在するかどうか定かではない新大陸を目指して
ひたすら前進する船乗りシロさんとケンジの様な
気がします。

シロさんケンジも後数年すれば、親の介護や
自分たちの体力の衰えが切実なものになると思われます。

おふたりはそれをどの様に乗り越えられるのでしょうか?
いえいえそれは、乗り越えるのとは違って
ある意味折り合いをつけて、変化を受け入れながら
自分なりの最善の選択を模索しながら
シロさんの丁寧に作られた夕ご飯を食べる。

これぞ「令和」の「サザエさん」ではないでしょうか?

私も心からの「きのう何食べた」の続編を強く
希望致しております!

その思いを込めて駄文を綴りましたが
此れが本当に視聴者の強い後押しになりますでしょうか?

なんか、自分の思いだけが先走りしてしまい
綺麗に丸めた毛糸玉がこんがらがってしまった状態に
してしまったのでは、との危惧がちょっとございますのよ(^^♪


ふたつの食事会 - 四季の樹

2019/05/28 (Tue) 06:11:38
*.ocn.ne.jp

前回と前々回では、ゲイのお仲間との食事会がメインでありました。

とは申しても、美味しい食事をして愉しい時間を過ごしました的なだけでは無く。
ゲイである人間が生きて行く上での世間での折り合いを
どの様に付けて行くのかの葛藤を
決して声高なシーンを入れずに、男子会の極めて日常的な
会話の中にチラリと見せて下さるのが
本当に上手いと思いました。

そしてゲイである事を公言しているケンジでも
高校の頃までは、他の男子と話を併せる為に
色々用心と言うか、気を遣っていたのですよね。
それは今の日本の良識と言う
形の見えない重苦しさなのでしょう。

そしてケンジの
「僕なんか、ピンク大好きだし」
との呟きにジーンと来ました。

2度目の食事会はシロさんとケンジの自宅に
(正確には、シロさんのお部屋に居候しているケンジとの
表現が的確なのでしょうが。)
オーガニックな食事にこだわりを持っているゲイカップルを
お招き致します。

その時シロさんは、いつもの御用達スーパー中村屋では無く
自然食品を扱っている高級食品スーパーでお買い物を
しようとしますが、あまりのお値段の高さに二の足を踏み
結局買い物籠を元のところに戻し
何のお買い物もせずに、退却致します。

個人的には中村屋のレジ担当の女優さん
科白は無いのに、物凄い存在感がありますよね。
と思いながら拝見しております。

それにしてもあの高級食品スーパー
お値段がとてもお高いですよね。
地方在住の私には、確実にゼロがひとつ多いです。

いつもはクールなシロさんですが
食通のお二人をお招きするにあたって
あたふた見せるシーンがちょっと可愛かったでございます。

たぶんそんなシロさんの性格をケンジはとっくに
お見通しなのですよね。

そのシロさんが纏った鎧を、薄皮を剥がす様に
一枚ずつ解き放っているのかしら?
なんて思いました。

シロさんとケンジの自宅を訪れたゲイカップルは
シロさんの食事のこころ配りに素直に感銘し
そのひと時を愉しみます。

このふたりがシロさんとお近ずきになりたいと思ったのは
しっかりとした理由がありました。

ゲイ同士の婚姻は日本では認められておりません。
もしふたりが法的に確りとした関係を結ぼうとしたら
現在では、養子縁組しかありません。
その手続きを依頼したいとのお願いです。

飲食店を経営していて、支店もある。
今の時代では、勝ち組セレブと言って良いのでしょう。
(演じる俳優さんは、「ゴンゾウ」で黒木警部補を
陰に日向にサポートした岸さんです。)

田舎にいる両親も今は健在です。
ですが親には「びた一文も渡したく無い」
との痛切な思いがあります。

他の三人はその言葉に反応を見せる事はありませんでしたが
これまでの両親との葛藤の深さを
各々が静かに見つめていた感動的なシーンでした。

そして此れからは私の推測なのですが
シロさんに養子縁組の手続きの依頼に来たゲイさんは
お医者様に初期の癌であるとの告げられたのでは
無いでしょうか?

シロさんは、その事案をお引き受け致しますと
淡々とお返事します。
そして詳細は法律事務所で伺いますとの
お返事をします。

シロさんはかつてお母様から
「あなたが、ゲイで犯罪者であっても受け入れる覚悟は
出来ている。」
そう言われた事に、ゲイと犯罪者が母親にとって
同等なのもであるとの価値観を持っているのを知り
激しく傷つきます。

でもケンジは「ゲイでも犯罪者でも受け入れる」
との母親の言葉の大きさをシロさんに投げかけます。

そんな側面を声高に叫ぶのではなく
日常のありふれた食事、でもそこに色々な気遣いが
込められているからこそ、多くの人達に支持されて
いるんだと改めて思いました。

さて次回は、結婚式の二次会でモテモテのシロさんですが
焼きもち焼屋のケンジはどうなりますやら?

でもその後ケンジはシロさんからお揃いの指輪を買ってもらえるんですから、
「終わりよければすべて良し」
でよろしいのではございませんか???

三池作品「初恋」にご出演! - 四季の樹

2019/05/19 (Sun) 17:19:58
*.ocn.ne.jp

三池監督の新作映画「初恋」がカンヌ映画祭で上映されるとの
一報が入って来ましたが、永らく東映さんのホームページ
またマスコミの報道も沈黙状態が続き
うっちーファンは、ヤキモキしておりましたが
やっと「初恋」の予告編が公開されました。

三池監督は脱バイオレンスで純愛路線を目指すと
公言されておりますが、ご出演者の皆さんの写真は
みんなバイオレンス映画そのものやんけ!
との、ツッコミを入れたくなるものであります。

でもラストの若い二人が線路の傍らを歩いているシーンは
ほのぼのとした、若いふたりの日常と言ったシーンでした。

三池監督がどの様なストーリー展開で最後の
ほのぼのとした情景に持って行くのか
私には想像がつきませんが、それは観てのお楽しみとして
おきましょうね。

内野さんの演技のふり幅の広さこそが
うっちーの真骨頂!であるぞよと理解しておる
つもりですが、正直武闘派の権化権藤と
シロさん大好きの美容師ケンジとの
ふり幅の大きさに観ている此方の方が眩暈をして
しまいそうです。

「昨日何食べた」のジルベール航君の
無邪気な悪意なのか、はたまた天然を装った策略なのか
ちょっと謎めいていて、上手く演じておられると思いました。
そのジルベール君を一方的に信奉している
山本耕史さん演じる小日向さんは、振り回されている様に見えて、ご本人はとても幸せなのでしょうね、たぶん。

ジルベール航君が着ていた「針ねずみTシャツ」が
とても話題になっておりますが
(針ねずみと言っても、普通のネズミが両手に待ち針を持っている絵でございます。)

私はやっぱり、「君恋」の30博さんが着ていた
パンクマTシャツ派でございます。

風邪をひいて熱を出して寝込んでいるシロさんのために
俄然張り切り晩御飯を作るケンジがとても一生懸命で
キュートでございました。

雑炊ふたり分に鶏モモ肉一枚は多すぎるだろうが
とのシロさんのツッコミににんまりしていた
私でございます。
そしてケンジの鼻歌「どんぐりころころ」は
内野さんのアドリブなのでしょうか?
それともきちんと台本にあった科白なのでしょうか?

それなら脚本家の先生は相当お笑いのセンスのある方ですよね!
確かNHKのドラマ「透明なゆりかご」の台本をお書きになった方ですので、そんな物言い私如きが出来る事ではございませんね(^^♪
失礼をば致しました。

来年公開予定の「初恋」から
何故だかユーチューブの高橋優さんの「初恋」
村下孝蔵さんのカバー曲に嵌り
繰り返し聴いております。

そして改めて気が付いた事は、やっぱり私はメガネ男子が
好きなのです!

そしてもちろんメガネをかけたケンジにぞっこんでございますのよ(^^♪



「エースをねらえ」tverで配信中♪ - 四季の樹

2019/05/02 (Thu) 06:13:38
*.ocn.ne.jp

テレ朝さんは、内野さんご出演のドラマでは
「臨場」はちょくちょく、「ゴンゾウ」は偶に再放送されていますが、「エースをねらえ」は全然放送されませ~んと
ぶーこら言っておった私ですが
現在「エースをねらえ」はtverで配信中です!

若い世代の方達には、夕方に再放送されるのよりも
インターネットやスマホで手軽に視聴できる
tverの方が、使い勝手が良いのかも知れませんね。

「エースをねらえ」の一般的な感想は
宗像コーチ超格好良い!
藤堂さんの様な、何時も見守り支えてくれる先輩がいたら
本当に幸せですよねぇ~。
なんと感想をお持ちの方が多いのではと思います。

ですがこの度tverにて「エースをねらえ」を
改めて見始めたらそれだけでは無く
岡ひろみがお蝶夫人に憧れて、名門西高テニス部に入り
宗像コーチに天性の卓越した能力を見出され
その事にとても戸惑いながらも
家族友人、お蝶夫人や藤堂さんの暖かく
そして時には厳しい励ましが、ひろみのテニス上達の
エネルギーになっています。

最初は西高テニス部にてお蝶夫人と一緒に時間を
過ごすだけで幸せだった岡ひろみ。
そこから宗像コーチの指導を受け
テニスの才能を開花していくのですが
そこでひろみは、宗像コーチの想像を超えた上達を
見せてくれます。

ですがそれは、岡ひろみ本人が望んでいたものではありません
そのことにひろみ自身もとても戸惑いますが
テニス部の仲間たちのアドバイスや励ましで
自ら前に進もうと決断します。

岡ひろみにテニスを続けろとアドバイスして
励ました先輩は、かつてひろみと敵対していた人です。
そんなところが、人生の出会いの不思議さであるぞよと
改めて感じました。

自らは望みもしなかった卓越した才能に恵まれ
それを引き出す指導者に偶然巡り合ったこと自体
とても幸運な出会いであったと思いますが
本人はそんな事は、決して望んではいなかったので
その戸惑いはとても大きなものであったと思われます。

こう言ったテーマをドラマの筋書きに秘めた作品は
ある意味珍しいのではと、改めて思いました。

それゆえ「エースをねらえ」は
単なるスポーツの根性もの少女漫画的な
枠組みを超えた、とても見応えのあるドラマであるぞよと
改めて再認識致しました。

連休中はtverで配信中でので、時間の余裕のある方で
興味をお持ちの方いらっしゃいましたら
是非ともご覧下さいませ。

「エースをねらえ」は2004年に制作されたドラマですが
決して古びていない作品です!



「きのう何食べた」と苺ジャム - 四季の樹

2019/04/18 (Thu) 06:47:26
*.ocn.ne.jp

イブサンローランは、パリコレで発表するドレスに
30回以上の仮縫いを繰り返したそうです。
凡人の私には、ドレス一着に30数回の手直しを見つける
審美眼がある事自体が凄いと、ひたすら驚嘆するしかございません。

「きのう何食べた」で乙女内野さんの一途でキュートな
ケンジが絶賛されていますね。
でもあの胸キュンでひたむきな姿は
今までドラマや漫画で何度も描かれて来ました。

そのシーン自体は正直目新しいものでは無い様な
気がしております。
二十歳前後の女優さんが演じると
一歩間違えると「ぶりっ子」「あざとい」との批判が
出て来るかも知れません。

ですがケンジがシロさんに向けるラブラブな視線は
本当に恋する乙女の姿であるぞよとの感想と
やっぱり人を好きになるのは、年齢とか男女の差とは
関係無いんだわ~との思いを深くしました。

視聴者がそんな風に感情移入出来るために
内野さんは本当に細やかにポーズの試行錯誤を試み
口調ひとつにしても、色々な表現を検討したのであろうと
思われます。

たぶんそれはとても孤独なものであったのでしょうが
未知への世界の扉を拓く、とても「ワクワク」する
作業だったのでしょうね。

何てこと書きながら、ドラマを観る側と致しましては
そんな舞台裏をあれこれ詮索するのは邪道です。
ひたすら乙女チックなケンジが
キュートで可愛いでよろしいのでは
との思いもございます。

此れはもう30年以上前の事になるのですが
坂本龍一氏がNHKFMの番組で、日本ではまだまだ
同性愛を色眼鏡で見てしまう傾向が多いんだけれども
欧米では、ゲイの中には才能豊かな人が多いし
とても繊細な気配りが出来るから、それをひとつの個性として
認める価値観があるよね。
と言った内容の発言をしていた記憶があります。

そして坂本龍一さんが「戦場のメリークリスマス」に
ヨノイ大尉としてご出演されていた時の
歌舞伎調メイクを担当されていたスタッフさんも
ゲイの方であられたと雑誌で紹介されていたのを
思い出しました。

第2回の「きのう何食べた」はあらぬ方向へ
嫉妬の炎を燃やすケンジの一途さと空回りを
本当に好きな人には、こんな感情持ってしまうよね~ぇ
との思いと共に、そんなケンジをクスッと笑ってしまう私です。

シロさんのイチゴジャムのレシピ紹介が
とてもシンプルで要点をしっかりまとめていましたよね。

今では苺は高級フルーツとなり旬も2月から4月の
温室栽培が主流になっているみたいです。

5月に八百屋さんで3パック100円で売っているなんて
昔話になってしまいました。
それと同じくして、母親が自家製の苺ジャムを作るのも
珍しくなってしまいました。

でも私の記憶の中には、小学生の頃土曜日に
お腹を空かして玄関を開けると
自家製の苺ジャムの出来立ての香りが
家中に漂っていたのを、今でも思い出す事が出来ます。

そしてドラマの最後のシーンで
ケンジが正座して洗濯物を畳むシーンが
とても可愛いかったです。
そして一家にひとりのケンジが欲しいと熱望しておる
私でございます(^^♪



内野さんの指の思い出 - 四季の樹

2019/04/12 (Fri) 17:08:14
*.ocn.ne.jp

「きのう何食べた」のシロさんとケンジが向かい合って
食事をしているシーンを見た時
ケンジの指は、美容師さんの指だ!と思いました。

内野さんが初めて「ふたりっ子」の台本を読んだ時
香子は、史郎の美しい指に惚れる
との一文を読んだ時に内野さんは、ちょっと戸惑いを
感じた様です。

「僕の指はそんなに長く無くてゴッツイ指なんですけど。」
内野さんは、本気で少しでも美しい指に近づきたくて
ネイルサロンに通おうかと、真剣に考えたそうですね。
実際に通われたのかど~かは知りませんが。

でもオレンジ色のシャツを着てシロさんと向かい合って
食事をしているケンジの指は
まさしく美容師さんの指でしたよ!

とは申しましても私は月に一度の割合で
近所の極々庶民的なパーマ屋さんにカットに行く位ですので
実際、超一流の美容師さんがどんな指をしているのかは
存じ上げないのではありますが。

このエピソードは、たぶん40年以上前の話ですが
ある評論家の方(女性です)冬の北風が吹く寒い夕方
兎に角暖かいものを食べて身体を温めたいと
すぐ近くにあった屋台に駆け込み
熱々のラーメンを食べて暫くしてから
隣に座って同じくラーメンを食べている人の手が
とても美しいのに気が付きました。

まるで大理石のギリシャ彫刻の様だと見とれておりましたら
その手の主は、ショーケン事萩原健一さんであったそうです。

「ふたりっ子」の原作者である大石静さんは
男の人と向かい合って話していると
やはりその人の指に目が行ってしまうと
書かれていた記憶があります。


私が生まれて初めて男の人の指を見てドッキとしたのは
雑誌で吉行淳之介さんの手を見た時でした。
本当に長い指の美しい手でした。

そして2度目に惚れ惚れと眺めた美しい指は
香住の海に飛び込んだ香子を助けるために
海に入った史郎が、優しく香子の頬を撫でる時でした。

このエピソードも随分昔話になてしまいましたが
今でも目を閉じてあのシーンを思い浮かべると
やはり胸がキューンと締め付けられる感覚が蘇ります。

香子ちゃんを演じた岩崎ひろみさんは
3人の女の子の母となり、今は朝ドラ「なつぞら」で
ヒロインの小学校の担任の先生役でご出演中でございます。

そして不思議な巡り合わせで、そのロケの小学校は
なんと、岩崎ひろみさんの小学校の担任の先生の
母校であったそうです。
此れは香子ちゃんのブログからの情報です。

「なつぞら」と言えばヒロインが北海道で出会った
草刈正雄さんの一家の長である存在感が異彩を放っています。

「風林火山」の台本も書かれた大森先生の
ご本自体が素晴らしいのは勿論ですが
草刈さんがこれまで俳優として培われた実績と
草刈さんご本人の人としての器の大きさが掛け合わせて
本当に大きなパワーを持って私の心に迫って来ました。

そして金融広報委員会発刊の
広報誌「くらし塾きんゆう塾」に
内野さんのインタビュー記事が掲載されています。
ネットでしっかり読めますよ。

今までご自身ではあまり語られた事の無かった
お父様とのやり取りや思い出
そして舞台で演じる事の醍醐味を丁寧に語られていますから
一読の価値ありでございますよ。



Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.